《第29号》有機玄米、有機食品・・・ガン延命のひみつは「食のライフライン」にあり

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ズバリ、「食べる毒」を口にしてはなりません。
ガンのような生活習慣病から身を守る第一の原則は「食の改善」です。

欧米化した高脂肪・高たんぱく食品の過食と、農薬・化学添加物などの薬害が、ガンになりやすい体質に日本人を変えているのが現実だからです。

よく、大学病院の外科医などは、手術が終われば「お酒でもステーキでもうなぎでも好きなものならどんどん食べていいですよ」と、乱暴なことをいいますが、穀類にはじまって、野菜、肉魚介類のバランスのとれた食事、それも、なるべく無添加・無農薬・減農薬の食材で調理することが、しなやかに長生きをするコツだと思います。

「偽食から正食へ!」・・・

僕たちの患者会であるスローヘルス研究会では、わが身を守る「いのちの原則」として、次の3か条を申し合わせています。

(1)しなやかな「食のネットワーク」を作る

(2)しなやかな「食のライフライン」を作る

(3)しなやかな「食のバトンタッチ」を作る

(1)については、いまはインターネットを使って、漢方、薬膳、玄米菜食、自然食品、自然食レストランなどの情報入手は比較的簡便になりました。

また(3)は、その食情報を患者会や会員雑誌で次の患者に伝え、さらに家族や子供たちにも伝えることです。

というわけで、自らの症状や食生活に合わせて作るのが(2)の食のライフラインでしょう。

つまり、有機栽培の生産者と玄米菜食の患者を結ぶという「いのち綱」を作らなければ、いくら理屈をこねてもバランスのとれた体つくりはできないからです。

スローヘルス研究会では、ガンの治療情報の交換だけでなく、有機栽培を旨としてインターネットに通販サイトを開いている農園主や食品開発業者の人たちも各地から参加していますから、季節に合わせ、自分の嗜好に合わせて、無農薬玄米やら有機野菜をスムーズの購入するようにしています。

自然のうちに地消地産、いや身土不二の生活に浸れることになり、僕たちはこの「食のライフライン」作りを「食縁(しょくえん)力」と呼んで大切にしているわけです。

では、どんな食のライフラインを作っているか?

わが家が頻繁に利用している有機栽培の農園や自然食品店の人たちをラインアップしておきましょう。

◆岩手県一関/鈴木美感子さんの自然食品通販店「マグノリア」

http://www.magnolia.jp/ 電話 0191-47-4550

岩手県一関で食生活アドバイザーをやっておられる鈴木美感子さんは、スローヘルス研究会創設のときからのメンバー。

「スローヘルス研究会・岩手南支部」を開いています。

「マグノリア」という自然食品店も経営しながら、やはり毎月、地元でイベントを開き、全国の仲間に、岩手ならではの自然食材を通販して「ゆったり健康法」のネットワークを広げています。

「馬糞堆肥使用の有機減農薬米=馬米(うまいこめ)秋田こまち」

「原木栽培の乾しいたけ」などが好評です。

馬米は、地元・遠野の有機農家の青年が馬を引きながら耕すという無農薬玄米です。

鈴木美感子さん(ペンネーム鈴木博子さん)には、筆者との共著「ガンは食べて治す」(ぴいぷる社)があります。

◆岩手県花巻市/藤根 正悦・香里さんの「やえはた自然農園」

http://yaehata.com/ 電話:0198-46-9606

経営者の藤根正悦さんは岩手一関の「マグノリア」の鈴木美感子さんが小学校教師時代の教え子。

わが家はこの有機農園から毎月、旬の野菜を送ってもらっています。

葉付き人参、インゲン、ズッキーニ、トマト、きゅうり、なす、大根、しその葉、ミント・・・などなどの自然のみずみずしい野菜が箱一杯、どさっと送られてきます。

全国の自然農法の仲間ともネットワークを作っているために品質は絶品。

たとえばトマトにしても、1種類や2種類ではない。

甘い完熟トマトの「桃太郎」すっきりとした酸味と香りの「ボニータ」

甘味と酸味のバランスのよい「メニーナ」煮込み料理にもよい「サンティオ」

懐かしい香りの「米寿2号」・・・と盛りたくさんなのです。

続きは、また来週。