《第22号》死ぬまで“元気”に楽しく!――帯津良一医師の近刊2冊

Posted on

この「健康養生塾」でもおなじみの帯津良一医師から、新刊が送られてきました。

帯津医師は講演もユーモアに溢れて楽しいのですが、医師にしては珍しく文筆の才があり、毎月のように興味深い単行本を出版しています。

ですから、まえにも紹介しましたが、僕は海外の講演会や対談の司会をするときは、「Mr. MONTHLY OBITU」、つまり「月刊帯津さん」と呼んで帯津先生を紹介しています。

今回の新刊は「達者でポックリ。」と題する、いかにも「いのちの場」医学=ホリスティック医学の提唱者である帯津医師らしいエッセイです。

寝たきりやボケで周りに迷惑をかけることなく、延命治療で長く苦しむことなく、理想的な死を迎えるにはどうしたらいいのか?

死ぬまで元気で楽しく生きる「攻めの養生」のすすめという内容で、目次は以下のようなものです。

はじめに 「死」を楽しみに生きる第I部◎ポックリ編ちょうどよい「死に時」とは第1章 「達者でポックリ」は最高の死に方

第2章 「死後の世界」を生きる

第3章 「生命場」を高める

第II部◎お達者編 死ぬまで元気に楽しく生きる

第4章 「達者でポックリ」のための養生法

第5章 「生命場」を高める代替療法

第6章 「達者でポックリ」をさまたげる健康常識

第7章 ホリスティックな生き方のすすめ

本の帯には、「寝たきりや要介護、認知症で周囲に迷惑をかけることなく、最期まで元気に楽しく生きるにはどうしたらいいのか?」というキャッチコピーが載っているように、本コラムと多少、主旨が近いと思いますので、皆さんも読んでみましょう。

といっても、僕などの凡才とは違って、帯津先生は医師でありながら、哲学にも宗教にも精通されていて、大宇宙の150億年のいのちの流れから、人間のいのちを見ている方ですからスケールが違います。

「みなさん、『死』が恐いですか?私は『死』が楽しみです」

という冒頭文から始まる、死を見つめた上での“攻めの養生”のすすめですから、そこまで悟りの境地に差しかかった人、また政府から“後期高齢者”などと言われて腹を立てている方は、ぜひ読んで「元気に楽しく」の生き方を学んでください。

文字が大きくて目に優しいことも特徴です。

詳しくは本書を手にとって読んでほしいのですが、「元気で長生き」をすすめる本コラムにも多少関係のある「生命場を高める代替療法」という章から、漢方を含めた西洋医学以外の療法に対する、帯津医師の見解を抜粋紹介させていただきます。

「『臓器』を対象とする西洋医学は、『修理』するのが目的ですから、結果は『治った』か『治らないか』のどちらかです。

これに対して代替療法は、生命のエネルギーを少しでも高めて一歩前進することが目的です。

ですから西洋医学と代替療法は二者択一ではなく、両方をうまく組み合わせて治療していくべきものだと思います。(略)

西洋医学では手が尽きても、代替療法にはさまざまな方法があります。

療法を自分で選択し、自らの病に立ち向かう心構えを持つこと自体が、『寝たきり』『要介護』『認知症』を回避する大きな足がかりとなりうるのです。(以下略)」

主な代替療法として、①漢方などの伝統医学②ホメオパシーなど

③心身相関療法④気功などのエネルギー療法⑤食事・栄養療法

⑦丸山ワクチンなどの薬物療法⑧免疫療法・・・の8つについての

詳述もありますので、この長寿病弱時代に必読の一冊です。

さて、この本を読み終わったら、後追おうようにもう一冊、帯津医師の新刊が届きました。さすが「ミスター マンスリー オビツ」です。

こちらは「心の掃除で病気は治る―『いのち』の力を引き出す生き方」と題するもので、心の掃除をして「いのち」の力を全開させればもう病気は怖くない!

「いのち」の力の引き出し方は「気功にあり・・・というわけで、巻末には帯津医師の「時空気功」のイラスト付き解説がついています。

時空気功の「心の掃除」におる効果は以下の8つだそうです。

① 細胞のバイタリティを強め、がんを予防する

②脳を活性化する

③ 血管の流れをよくする

④代謝をよくする

⑤胃腸を丈夫にする

⑥ 呼吸器を強くする

⑦姿勢を良くし、表情をすっきりさせる

⑧ 精神の奥行きを深くする

「死ぬまで元気に楽しく」――2冊、併せてお読み下さい。