《第18号》なぜマクロビオティック玄米菜食が健康法、美容法として注目されるのか
[vc_row padding_top=”10px” padding_bottom=”30px”][vc_column][vc_column_text]肥満、メタボリック症候群のみならず、ガンなどの生活習慣難病が、ますます深刻な問題になっています。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row padding_bottom=”0px”][vc_column][ultimate_carousel slides_on_desk=”1″ slides_on_tabs=”1″ slides_on_mob=”1″ arrow_style=”square-bg” arrow_bg_color=”#3083c9″ arrow_color=”#ffffff” dots=”off” adaptive_height=”on” item_space=”0″][vc_single_image image=”7260″ img_size=”full”][vc_single_image image=”7261″ img_size=”full”][/ultimate_carousel][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
僕自身も30代、40代、50代のいわゆる働き盛りに、週刊誌の編集長で過ごしてきましたから、徹夜仕事の連続、ストレス過多、そして暴飲暴食が折り重なって食道ガンを誘発したと思います。
自業自得といわれればそれまでですが、酒、タバコ、そして高タンパク、高脂質の過食は体を酸性化し、ガンに蝕まれやすい体質にしていたようでした。
おまけに食品の偽装表示や農薬混入事件など食品汚染による健康不安が蔓延しています。
飽食から正食へ、偽食から正食へ・・・、
僕は、抗ガン剤にも頼りましたが、なにはともあれ、ガンに負けない体質に戻すために、自然回帰の食生活を大切にしよう――これがガン快癒への近道だと思ったわけです。
さて、日々僕が励行しているマクロビオティックとは、歌手のマドンナやトム・クルーズなどセレブな著名人が実践していること、また女性雑誌などが近年さかんに美容法・健康法として取り上げたために、とくにOLや若い母親たちの間でブームとなりましたが、10年前は、笑い話とはなりますが「マクロビオティック」を「カイロプラティック」と勘違いする人もいるほど知られていませんでした。
ちなみにマクロビオティックとは「マクロ」=「偉大な」、「ビオ(バイオ)」=「いのち」、「ティック」=「術・学」の造語で「偉大なる生命法」という哲学的な意味合いを込めて命名されています。
マクロビオティックは、漢方と同じ、古代中国の「易経」の易や陰陽五行の思想に基づいた薬食法を、日本独特の玄米を中心とした食養生法と食哲学として案出したのが、幕末の漢方医で明治になって陸軍の薬剤監となった石塚左玄であり、この玄米菜食法を世界に普及を図ったのが桜澤如一という食養指導者――この二人が始祖です。
東洋の「薬食療法」の中でも、とくにマクロビオティック玄米菜食法が、なぜ、これからの日本人にあったパワーを秘めているのか?
その原理の基本に「陰陽力」という東洋人らしいバランス力学の知恵を持っているからです。
とうわけで「食と陰陽力」の関係を説明しながら、「陰陽調和」の食事がなぜ驚くほどの健康効果をあげるのか?
その秘密を明らかにしていきましょう。
「相反するものが調和して、自然の秩序が保たれる」という中国古来の「陰陽調和」の考え方を基に、明治の漢方医・石塚左玄が編み出し、食事指導者・桜澤如一が日本ばかりか世界に普及させる――この日本独自の食哲学がマクロビオティックです。
「陰性の食物(主に植物性の食べ物。カリウム分が多い)」と「陽性の食物(主に動物性の食べ物。ナトリウム分が多い)」という、食物がもつ二つの性質を知り、どちらにも片寄らないように、中庸・調和の食事を工夫しようという考え方が基本です。
この食原理の根拠はというと・・・「一番、栄養バランスのよい食べ方はナトリウム成分とカリウム成分の比率が1:5である」という発見にありました。
そして、ナトリウムとカリウムの「1:5の比率」を持つ調和のとれた食べ物が玄米であることをつきとめ、その玄米を中心にして、「陽性の食べ物」(体を温める)と「陰性の食べ物」(体を冷やす)を、次のように「陰陽食品表」として位置付けたわけです。
《陽性の強い食品》
陽性の強い順に精製塩・卵・肉・チーズ・鳥肉・魚介類
《比較的バランスのとれた食品》
陽性の強い順に、完全穀物(玄米など精白されない穀物)、豆類、根菜類・丸い野菜・緑黄色野菜、海藻類、自然塩・植物油・お茶、種子や木の実、温帯の果物、 甜菜糖・米飴・メープルシロップ等の自然甘味料
《陰性の強い食品》
陰性の弱い順に白米、精白小麦粉、冷凍食品、缶詰食品、熱帯産の野菜・果物、 ミルク・クリーム・ヨーグルト・アイスクリーム、精製油、香辛料、 香りや刺激の強い飲料(コーヒー・紅茶など)、蜂蜜・砂糖・精製甘味料、 アルコール、化学物質・防腐剤・着色料・殺虫剤などを含む食品、麻薬、薬剤ですから、この「陰と陽」の食バランスを計ることが、生命活動を保ち、病気を克服する、健康美容を保つヒケツだというわけです。
肉、卵、チーズなどの「陽性の食べ物」を過食したとき、また、その反対に精白砂糖、アルコール、農薬を含む食品など「陰性の食べ物」を食べすぎたときは、玄米などのバランスのよい食べ物で体を調整する・・・この食原理が基本です。
昔、「たんぱく質、とくに肉を摂らないと頭が悪くなる」と言ったお医者さんがいたそうですが、これは迷信です。
体を形成するたんぱく質は肉などのたんぱく質から摂るだけでなく、炭水化物が変化して人体に必要なたんぱく質になることも知られています。
また、たんぱく質は玄米のような完全穀類や豆類、海藻類、木の実にも、バランスのよい必須アミノ酸として含まれていますから、マクロビオティックではこのほか白身の魚類から十分摂取できるようになっています。
たんぱく質はアミノ酸に分解されてから、新たに人間の体に合うたんぱく質に作り変えられるそうですが、肉・魚などのように複雑なたんぱく質ほど分解するのにエネルギーを必要とし、酸化物・老廃物も多く出すといわれます。
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