明治大学市民公開講座~悪性食道がん・生還体験から一考察

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明治大学市民公開講座 アカデミーコモン
演題:文化としての生老病死
~悪性の食道がん・生還体験からの一考察~

2009年6月1日(月)、関根さんの明治大学のリバティアカデミ-で行われた公開講座にお伺いしました。

20数名の参加者が、関根さんの闘病記から人生観のお話に耳を傾けて、熱心に聞いていました。 90分の講演時間で、「ガンを切らずに10年延命」と題して、逆転の患者学・五つの発想と題して、これからの長い「病老期」をいかに元気に過ごすか、ユーモアな口調で10年延命の在宅療法のポイントを話しました。

新・患者学の発想① がんは「切らずに治る」こともある。

果たして手術は万能なのか?がんは「突発性の老化病」と考えよう

話しをする前に、まずは僕自身のがん病を説明しないと、進めないのですが、食道がんの手術は「100人に20人ほどしか助からない難しい手術」だとする学会論文を読み、更に調べたところ食道がんの手術とは、肋骨の一部をはぎ、のど、胸、腹を「三枚下ろし」に切り開き、40センチの食道を全摘出。更に胃袋の神経を抜き、ナス型に細く叩きのめして、食道代用として喉につなげるという大手術です。つまり、
一、背骨にそって喉に食道代用の胃袋をぶら下げる。
二、胸骨の裏側を通す。
三、胸骨の前を通す。
以上の三つの方法のどれを選んだとしても、心臓や、肺といった中心生命臓器の周りを弄る手術だということが分かると思います。ですから術後の後遺症、合併症を起こすばかりか、食べることにも難儀をするわけです。

そこで、外科医の娘である僕の妻と、愛称「絶倫くん」と「バクさん」という二人の親友が、熱心な薬草マニア、健康マニアであることのお陰で、「切らずに治すがん治療もあるはずだ」とインターネットと口コミで漢方薬や可能食品を探しまくってくれました。

僕自身も必死になってベットの上でインターネットで内外の情報サイトを検索しているところ、たまたま香港のサイトから「天仙液(てんせんえき)」という漢方薬があることを知り、「特に消化器系のがんにいいらしい」と書いてある。

更に読んでいくと「抗がん剤と放射線と併用すると80数%の治癒率がある」というではないですか。 天仙液が届いたころちょうど抗がん剤、放射線治療の副作用で嘔吐と下痢で苦しんでいる真っ最中だったので主治医に内緒で飲みまくったのです。

1か月半、「抗がん剤+放射線+天仙液+SOD様食品」を併用した結果、食道下部の腔内を塞いでいたソーセージ大の腫瘍(約6cm)が内視鏡写真で見る限り、跡形もなく、消えてしまったのです。

新・患者学の発想②薬食同源=「複合漢方力・20の智恵」を見直そう

患者は「西洋医学」と「東洋医学」の長所と短所を勉強しよう

大学病院の治療を断って在宅療法に入り、10年間日々薬食同源療法とは以下の3つです。
①天仙液による「複合漢方療法」
②漢方せんじ薬を中心とした「ホリスティック療法」(帯津良一先生の処方)
③玄米菜食によるマクロビオティック食養生法(山村慎一郎・食箋指導者)
また、自己免疫の強化に、天仙液をがん予防、予後だけではなく、 風邪の引きやすい季節の免疫強化としても利用しています。

新・患者学の発想③「治癒力」=自らの「生命パワー」を高めよう

長寿難病時代!あなたは「好戦派」か「和戦派」か?温和力を育もう

長年がんと付き合ってきて、がん患者のタイプには二通りありことが分かりました。
「好戦派」=臓器手術や抗がん剤の化学療法に積極的に挑むタイプ。
「和戦派」=なるべく臓器を痛めずに自然治癒力や免疫力を高めるタイプ。
治療の選択とは、まさに多種多様、人生いろいろで患者の運命も様代わりします。 同じ頃入院し主治医に食道がんの手術を受けた同輩がいました。

この方は、大学時代はラクビー選手でしたから、10時間に及び大手術など恐れず立ち向かう頑強なタイプでした。

ところが、術後の後遺症に悩まされ、半年もたたないうちに再発して再手術

更にがんが口腔に転移して、とうとうアゴの骨をとって、大腿骨の一部をつないだり、そこがまた腐ったりして、チタンをはめたらり、散々な苦痛の中で、残念に4年後になくなりました。

遺族が身体の各部に残った手術痕を計ったら、合わせて「二メートル」もあったというのです。僕は、あまりの病院の手口の惨めさに絶句しました。 入院当初の初期治療の段階で「シスプラチン+5FU」という抗がん剤と「ライナック」という放射線外部照射を一か月半、更に「ラルストロン」という放射線の食道腔内照射治療を一か月続け副作用の疼痛に悩まされていた。

そこで、インターネットで情報を探してるうちに自らの免疫力、自然治癒力を付けてガンの攻撃を抑える「和戦」する方法もあることが気付きました。つまり、「天仙液(複合抗がん漢方薬)+SOD様食品(健康補助食品)」を併用することによって、6センチの腫瘍が奇跡的に消えてしまったです。

手術、再手術、そして放射線、化学劇薬の激しい疼痛の中で死を急いだ仲間は大勢いましたから、僕は「いのちの手帖」という季刊誌によく寄稿して頂いているエッセイスト鮫島純子さんのご主人が、同じく食道がんを患い、台湾・漢方医学の権威莊淑旂さんが提唱してうる「防がん体操」を実践し、その先生のアドバイスでで惨い手術を避けて、新緑の奥入瀬へ、箱根の山荘へ、紅葉の京都へ家族旅行をしたり、一年半をゆったりと過ごしたそうです。

新・逆転患者学④ これからは患者が「主治医」、いや「総合医」の時代

病気は患者が治して医師は包帯を巻く」「患者の寂さの代わる医師」

がん患者が最先端の西洋医学に頼ることは否定しませんが、一方で、身体全体のいのちの調和をはかる「薬草・薬食養生法」=「複合漢方力」の知恵が大切になってきたと思っています。
己の身は己で守る・・・漢方を続けることは自らを癒す=治癒力の喚起につながります。

漢方の智恵を会得することは、知らずに知らずのうちに、一人一人の「患者力」を磨くことにつながります。そこに元気長寿の秘訣があると思います。

余談ですが、昨年冬に椎間板ヘルニアの持病からの痛みと、前立腺肥大からくる頻尿などの症状で、病院へいくと先生が年齢の関係でしかたがないとかの対症療法しか返答がないため、知り合いの統合医療を実践している鍼灸医・鵜沼宏樹先生に診てもらい、鍼灸+温灸で症状が緩和されました。

がんはしぶとい病気ですから、食事や呼吸法の生活習慣のバランスをはかることはもちろん、季節の変わり目には「身体を冷やさない」特に「患部を冷やさない」事が大切です。日本人には日本人に合った健康の智恵があることを忘れてはなりません。

新・逆転患者学⑤ 希望こそ良薬!「寝たきり長き」ではなく「元気で長生き

「自己有用感」を持とう。「自己実現力」(エンパワー)をつけよう

長年のがんと共存してきた生活の経験から、「食べるより出す」つまり、自身の排毒力を高めることです。

7、8年前から妻と海外に行くときは、「食べるより出す」をスムーズにするため、旅行鞄に三つの秘食を携帯するようにしています。普段からも愛飲してい健康補強食品です。
①複合抗がん漢方薬「天仙液」
②「ブラックジンガー」、黒焼き玄米超微全粒粉の健康飲料
③「ラクティス」、腸内環境の改善の乳酸菌生成エキス
好運なことに、「天仙液」の複合抗がん漢方薬療法、帯津良一先生の漢方煎じ薬療法、マクロビオティック玄米菜食療法をこの10年間、毎日欠かさず続けてきたことによって、「がんを切らずに10年延命」を果たしてきたわけですが、周りにこうした漢方力の智恵を駆使して、10年どころか、それ以上、元気で長生きしている先輩患者さんがたくさんおられます。

中国の格言に「久病良医」という言葉があり、「長患いしても元気に生き延びた患者こそ医師にまさる」といった意味ですが、「うかく行った先輩患者に学べ」ということわざもがん克服の秘訣として一理あります。

がん延命の秘密は、心の躍動=「心のときめきにあり」ということでしょう。絶望を希望に変える、ようするに薬草・薬食療法で心身にしつつ、目次自身も「希望こそ良薬」「あきらめは毒薬」、日々ときめきながら、過ごしています。