台湾大学医学部付属医院前院長が九段クリニック訪問
[vc_row][vc_column][vc_row_inner][vc_column_inner][ultimate_heading main_heading=”九段クリニック阿部博幸先生対談” spacer=”line_only” spacer_position=”middle” line_style=”dashed” line_height=”1″ line_color=”#81d742″]
~統合医療からチベット医学について~
[/ultimate_heading][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner width=”2/3″][vc_column_text]5月下旬に、台湾大学医学部付属医院前院長の楊思標教授ご夫妻が来日しました。 同行通訳として九段クリニック訪問と阿部博幸先生との統合医療からチベット医学について語りました対談の報告です。[/vc_column_text][/vc_column_inner][vc_column_inner width=”1/3″][vc_single_image image=”11186″ img_size=”full” alignment=”center”][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner][vc_text_separator title=”台湾大学医学部付属医院前院長日本” color=”vista_blue” style=”shadow” el_width=”60″][ultimate_heading main_heading=”~九段クリニックを訪問~”][/ultimate_heading][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner][vc_column_text]
楊教授は台湾「中(漢方医学)、西(西洋医学)整合輔助医学(中西医結合医療)」の第一人者であり、日本における統合医療の現状に関心をもち、常に日・台医学交流に心がけています。
楊教授ご夫妻はご高齢(楊教授90歳、奥様85歳)にもかかわらず、健脚で都内を移動し、経済評論家の邱永漢先生や、北里研究所の先生、ヒノキ新薬㈱の社長らを表敬訪問をする一方、今回の旅で一番心待ちにしていました、九段クリニック理事長阿部博幸先生ご夫妻との再会及び、九段クリニックの見学をしました。
[/vc_column_text][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner width=”2/3″][vc_column_text]段クリニックの見学では阿部先生は忙しい診察の時間から、1時間ほど割いて下さいまして、院内を案内して頂きました。また、先般研究開発に成功した「がんワクチン」の培養室を本邦初公開してくれました。その後九段クリニックの分院、つまり統合医療(温熱療法、NK免疫細胞療法、サプリメント療法など)の診察や、設備を披露してくださいました。
院内見学後、阿部先生から様々な参考資料を頂きました。そのなか、私は特に興味深かったのは、チベット医学の紹介についての話でした。
阿部先生の話によると、「21世紀の医療」を求めてさまざまな医療のかたちを模索するなかで、もっとも自分のイメージに近いものが、チベット医学でした。
チベット医学は、チベット仏教修学の一部門とされ、精神性の高いホリスティック医学、更に統合医療にとても近いものです。[/vc_column_text][/vc_column_inner][vc_column_inner width=”1/3″][vc_single_image image=”11192″ img_size=”full” alignment=”center”][vc_column_text css=”.vc_custom_1487044426487{margin-top: -30px !important;}”]
楊夫妻と阿部先生
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同時通訳をする大屋玲子
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「ベーケン(粘液)」の三つの体液が病気の原因になるという発想を基礎とし、そこに中国医学、ギリシャ医学なども統合した医学体系です。[/vc_column_text][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner width=”2/3″][vc_column_text]
人間の病苦を把握するために、目の前の心身の状態だけでなく、時間的流れや空間的条件、環境的条件まで組み入れた体系で、私の目指す統合医学のイメージに近いものがそこにありました。
チベット医学では大宇宙(マクロコスモス)と人間(ミクロコスモス)とが「地・水・火・風・空」を介して循環し、変化する様子を問診、脈診、尿診などで診断し、その「偏り」を自然の力を借りて元どおりに治そうとします。
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脈診をするチベットの僧侶
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そして、人間は「無明(むみょう・物事の本質を悟っていないこと)」のために輪廻世界を彷徨い、「怒り」「貪り」「愚痴」の三大煩悩=「三毒」にとらわれると考えます。その三大煩悩が心の変化を生み、更に「ルン(風)」「チーパ(胆汁)」「ベーケン(粘液)」の三つの身体的要素のバランスを崩すことで、病気の遠因となるとするものです。
病気を治すには、「無明」から脱する必要がありますから、その方法をいろいろと学ぶのです。こうした病因論や病態生理学、診断法、治療法、生活指導や健康回復までが「四部医典(ギュー・シ)」と呼ばれる四つの基本医典に集大成されています。
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[/vc_column_text][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner width=”2/3″][vc_column_text]また、面白いと感じたのは、チベット医学には外科がないことです。西洋医学の発想のように、悪いところがあれば切除する、という表面的なとらえ方ではなく、病気を非常に奥深いところでとらえているのです。
チベット医学では「生・老・病・死」は、人生における変化であり、一つの様相で、それらそのものは苦しみではなく、「変化」が苦しみを生む、ととらえています。様相の変化に対して身体や心がどう対応するのかが重要なのです。 変化そのものが苦ではなく、その反応から苦しみが生まれるとすれば、それを軽減することはさほど難しくありません。
チベット医学は、人生を誕生から死までの連続的変化として包括的にとらえているところが優れているのです。[/vc_column_text][/vc_column_inner][vc_column_inner width=”1/3″][vc_single_image image=”11195″ img_size=”full” alignment=”center”][vc_column_text css=”.vc_custom_1487044758252{margin-top: -30px !important;}”]
僧侶でもある映画監 松林宗恵氏
[/vc_column_text][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner][vc_column_text]例えば、狭心症の複数の患者さんに薬を飲んでもらっても、効く人とそうでない人がいます。どこが違うのかといえば、「過去が違う」からだとチベット医学では判定します。遺伝学的に考えれば、確かに過去が違うわけです。「なるほど」と思ったものです。
もう一つ、チベット医学は昔から伝えられている製薬技術が現代まで受け継がれていることです。高地のため自然環境は非常に厳しい反面、酸素濃度が薄く紫外線が強い高山では、人間の体に対して効果の高い薬草や鉱物が豊富なのです。これらを絶妙にブレンドすることによって、多くの難病の治療ができるのです。
代表的な治療に「薬浴治療」というものがあります。個人個人に合わせた処方で、個別の窯で抽出した薬液を満たした浴槽に身を浸して治療します。 丸薬も優れたものが多くあります。例えば、「七十味珍殊丸」は高血圧、脳梗塞、解毒、活力維持、高山病予防などに効果があります。チベット医学、まさに統合医療のヒントの宝庫と言えるでしょう。
以上、阿部先生からのチベット医学に関するご説明ですが、皆様はいかがでしょうか。普段馴染みのないチベット医学に対して、阿部先生の話によって、チベット医学ほど、全人的な医学ではないかと感じたのではないでしょうか。[/vc_column_text][/vc_column_inner][/vc_row_inner][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][/vc_column][/vc_row]