《第60号》≪薬膳ランチを楽しむ会≫―薬食同源料理でこの多湿猛暑を乗り切ろう

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すでに、この健康養生塾(大屋玲子さん主宰)が主催する、
≪9月5日(土) 薬膳料理を楽しむ親睦会≫が告知されていますが、

スローヘルスの会も賛同して、

15名ほどのメンバーが参加することになっています。

・・・・・・薬膳料理を楽しむ親睦会・・・・・・

日時 9月5日(土)

午後12時30分~14時(12時開場)

場所 台南担仔麺(タイナンターミー)

千代田区西神田2-1-13 十勝ビル2階

(JR水道橋駅東口 徒歩2分 もしくは

地下鉄・神保町駅A4出口 徒歩2分)

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本場の薬膳を楽しみながら、

薬食同源による≪元気で長生き≫の秘訣について情報交換、

さらにお店の方からは、薬膳レシピも教えてもらうという

肩の凝らない親睦会です。

詳しい内容を知りたい方は、

以下、主催の≪健康養生塾≫のサイトで確かめてください。

もし参加される場合は、人数に限りがあるようですから、早めにどうぞ。

ちなみに、当日の薬膳メニューの

≪前菜≫の部分を紹介すると以下のようなものです。

●緑苦瓜生菜沙拉(ゴーヤサラダ、)

 

●醋味三絲(お酢のもの)

 

●枸杞子炒季節青菜(台湾特産季節野菜炒め+枸杞子)

 

どうです? なかなかさわやかで美味しそうに思いませんか?

さて、薬膳とマクロビオティックの違いは何でしょうか?

薬膳料理もマクロビオティック料理も

食物の効能を≪陰≫≪陽≫の作用に分けて考えます。

陰=身体を冷やすもの

陽=身体を温めるもの

古来の≪薬食同源≫の発想に基づいて、

心身のバランスを中庸に図り、旬の食材を選びつつ、

健康増進、生命力向上を図る考え方は共通しています。

しかし、大きなルールの違いは、

マクロビオティックは玄米を中庸とした≪陰陽分類≫で食材を分類しますが、

薬膳は≪陰陽五行≫に従って、五臓六腑との関係で、

食材を使い分け、心身のバランスを図る・・・ことでしょう。

薬膳では、食べ物を五味(ごみ)=五つの味に分けます。

≪酸(すっぱい)、苦(にがい)、甘(あまい)、辛(からい)、鹹(しおからい)≫

の五つの味です。

五味は五臓(ごぞう)と密接な関係にあり、

【酸⇒肝臓】、【苦⇒心臓・小腸】、【甘⇒脾臓、胃】、

【辛⇒肺、大腸】、【鹹(かん)⇒腎臓、膀胱】となりますので、

体のエンジン部分である五臓六腑がバランスよく働かそうという原理です。

もちろん、漢方薬の原理と同様に「気・血・水」の流れを整えて

弱った内臓の働きを助けるような薬効作用を

もった食材がいくつも含まれますので、薬膳は体内の環境を良好に保ち、

病気を未然に防ぐ。さらに体調バランスをよくする「薬食療法」として、

近来、日本でも人気になっているわけです。

これに≪寒・涼・平・温・熱≫といった「五性(ごせい)」も配慮し、

個人の体調や体質、季節にあわせて、こうした食べものと体質との相性、

食べものと食べものの相性など食材の特性を生かす、

中国古来の「陰陽調和」の食事が薬膳です。

また、薬膳はマクロビオティックの考え方と違って、

肉や脂を使いますので、とりすぎには注意しながら楽しみましょう。

この多湿猛暑の夏を乗り切るには、もってこいの生命力アップの料理です。

さらに、最近では、薬膳の良さと美味しさを生かした

「薬膳+マクロビオティック」料理も現れて人気のようです。

これについては、またの機会に解説しましょう。