《第55号》漢方生薬の急騰と≪薬の値段≫――天仙液はそれほど高くない?
[vc_row padding_top=”10px” padding_bottom=”30px”][vc_column][vc_column_text]先日、病院からの請求書を見てびっくりしたのですが、
僕の煎じてもらっている漢方薬が、なんと70%も急騰。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row padding_bottom=”0px”][vc_column][ultimate_carousel slides_on_desk=”1″ slides_on_tabs=”1″ slides_on_mob=”1″ arrow_style=”square-bg” arrow_bg_color=”#3083c9″ arrow_color=”#ffffff” dots=”off” adaptive_height=”on” item_space=”0″][vc_single_image image=”7260″ img_size=”full”][vc_single_image image=”7261″ img_size=”full”][/ultimate_carousel][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]1ヶ月20000円ほどだったのが、35000円ほどになったのです。
ご存知のように漢方の煎じ薬には、一般薬のように医療健康保険は
利きませんから、まるまる自己負担となります。
ま、僕はこの10年、漢方薬のおかげで≪元気で長生き≫で
きたわけですから感謝すれこそすれ、恨みつらみなどありません。
しかし、これから、ガンに限らず西洋医学の治療では治らない
難病が増えていくというのにこれは困った傾向だなァと、思ったわけです。
病院からの請求書には≪中国の物価高騰による≫と
≪但し書≫が入っておりましたが、たしか、1年前の四川大地震のあと、
こんなニュースが流れたことを覚えている人もいるでしょう。
「四川大地震の影響で、日本で製剤・販売する漢方薬が不足、
価格が急騰する恐れがある。漢方薬の原料となる生薬は
約8割を中国からの輸入に頼っているが、
中国国内では生薬を確保するために 中国企業による生薬の
組織的な買い占めが始まっている」と。
さらに「漢方薬原料の生薬値上がり 肥満改善用、中国産品薄に」と
題して 先月、6月のNIKKEI NETにも以下のような記事が出ました。
「漢方薬に使う中国産の生薬が軒並み値上がりしている。
特に一般用医薬品(大衆薬)で人気の高い肥満改善用は
対日輸出価格が 約2~3割上昇。砂漠化対策の一環で中国が
自生植物の採取を制限する一方、 メタボリック症候群への
意識の高まりから日本の医薬品メーカーが 買い付けを増やし
品薄感が強まっている」と。
でも、「私は漢方をやらないから関係ありません」・・・と
平気を決め込んでいる人もいるかも知れませんが、
そうはいっていられないのです。
≪中国市場の生薬急騰≫は、一般薬の値段にも影響が大きく響くのです。
また、大半の医薬品を含め石油由来の製品が主流と
なっているようにみえますが
まだまだ、天然の草根木皮=生薬を出発原料とし、
複雑な化学反応を経て作られている一般薬が多いからです。
話題のインフルエンザの抗ウイルス剤「タミフルの原材料にしても
大茴香(だいういきょう=トウシキミの成熟果実)が
使われていることは有名ですね。
どの国も、いま備蓄と安定供給に必死になっています。
よく、ガン病棟で患者さんの話を聞いていると「健康保険と高額医療費還付を利用したから、差額ベッド代くらいの負担でトクした」とか、「アメリカで認可されている抗ガン剤を保険扱いすれば個人負担が軽くなる」という人がいます。
僕は、副作用の強い化学劇薬を体に大量に入れられて
「治療費が安く上がった」などと、手放しでは喜べませんが、
これまでは、こうした≪薬への損得感覚≫が大半だったように思います。
しかし、国の医療財政の逼迫に加えて医療保険も破綻を迎えつつあります。
こんどは生薬の原産国・中国での薬価急騰です。
もう、旧態依然とした薬感覚では、 僕を含めて、
日本の患者のみなさんは、治療の面でも、金銭面でも
太刀打ちできなくなってきそうなのです。
では、僕が愛飲している漢方複合薬の天仙液の方はどうなるのか?
これも心配になってきて取材をして見ました。
天仙液の共同開発者であり、発売元である世界的な製薬企業・
中日飛達(ちゅうにちひたつ)聯合有限公司(China-Japan Feida Union Co., Ltd.)に 確かめてみると、次のような答えが返ってきました。
「長期的な目線でお話をさせて頂くと、今後、生薬の値段が上昇し続ければ 天仙液の価格に対する影響はあります。
しかし、生薬の確保に関しては、長年において、中日飛達と王振国先生との間で、 より確実に生薬の量や品質と安全を確保するため
通常より高い金額で長期契約として供給業者と契約させて頂いております。
また、生薬の品質と量や供給源は確保しております。
天仙液の供給に支障のないように確実に在庫管理をしております」と。
天仙液(*日本では個人輸入)の値段は、
当分、変わらないようで安心しました。
ちなみに、天仙液というと格段に高い漢方薬だと見られてきましたが、
1日1本服用で1ヶ月分・60000円ちょっとです。
滋養強壮の「天仙元気精華」ならば1ヶ月分で30000円です。
この漢方生薬の急騰を考えると、漢方煎じ薬に比べても、
べらぼうに高い薬だとはいえなくなってきたようです。
(ま、値段の考え方は各人各様でしょうが・・・)
いずれにしても、診療報酬改定、薬価改正、
さらに、改正薬事法による 漢方薬などの医薬品の通販も規制・・・。
洋の東西の薬を問わず、治療面でも金銭面でも、
患者の負担が増えていくことは間違いありません。
とくに、これからは長寿難病の時代です。安易に薬に頼らない、
そして、まず日々の体質改善を心すること・・これが一番です。
呼吸法でも軽い運動でもジョギングでも、身近の養生に励みましょう。
とくに≪食はいのちの源≫≪食は運命を変える≫≪薬食同源≫
という古来の健康長寿の達人の金言の通り、あれもこれもではなく、
自分好みの漢方薬を精選し、日本人らしい玄米菜食などの
養生法を賢く続けることが大切になってきたと思います。
治療養生面はもちろん、金銭面でも、患者をエンパワー(力付ける)
することは間違いない・・・僕は、この≪生命力アップ養生法≫に
ますます確信を持っているわけです。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]