《第39号》「漢方力20の知恵」の賢い読み方――ガンが「治る」と「治める」の違い
[vc_row padding_top=”10px” padding_bottom=”30px”][vc_column][vc_column_text]拙著「複合漢方薬の驚異 ガンを切らずに10年延命」には、たくさんの読者のみなさんから、賛同や声援のメッセージを、メールや手紙で頂き有難うございました。お蔭で発売1週間後に増刷が叶いました。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row padding_bottom=”0px”][vc_column][ultimate_carousel slides_on_desk=”1″ slides_on_tabs=”1″ slides_on_mob=”1″ arrow_style=”square-bg” arrow_bg_color=”#3083c9″ arrow_color=”#ffffff” dots=”off” adaptive_height=”on” item_space=”0″][vc_single_image image=”7260″ img_size=”full”][vc_single_image image=”7261″ img_size=”full”][/ultimate_carousel][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]さて、先日は、Sさんという長い間、ガンと闘っている女性読者の方から、こんな読後感を綴ったメールが届きました。
「早速、20の力をしっかりと読みますね!今の課題は何と言っても 正食力です。
真剣に玄米菜食を実行したのは 6.7ヶ月で ゆるマクロ・・ゆるゆるマクロ・・
超ゆるゆるマクロに陥っています。がんばらなくっちや・・・
大変読み易く 力ごとまとめられてあるのでいつでも読みたい力を思い出したい力を探すことが出来ます。
今度 転移した時はもう手術はしません。
関根さんのように和戦派になりたい がんがいないと思われる現在、しっかり 養生していくつもりですありがとうございました。」
どうでしょうか? ガン治療の苦痛を乗り越えて、自分でいろいろな養生法を工夫し、自らの自癒力を信じて上手に過ごしている患者ならではの率直な言葉ではありませんか?
「自癒力」「和戦力」「薬草力」「不老力」「相乗力」
「天仙力」「殺傷力」「薬食力」「陰陽力」「身土力」
「正食力」「食縁力」「排便力」「家族力」「温和力」
「医診力」「延命力」「患者力」「希望力」「全体力」・・・
僕が本書で、医師や病院サイドの目からではなく、ガン患者学の視点から「漢方力が心身にもたらす驚異的な複合作用」を「漢方力20の知恵」として提示したわけですが、一般の読者なら「なるほど、そんな作用もあるのかいナ」
「ホンマかいな?」と、賛否両論、ただの知識として理解するでしょうが、何年もガンという魔物と付き合っている患者さんなら、このSさんの書いておられるように、「20のいのちのパワー」の一つ一つが持つ意味を、
わが身の症状や気分や悩みに照らし合わせて読む――、
そして、とかく忘れがちな養生の大事な心得を思い出す――、
さらに、また勇気と希望を抱いて、日々、和やかに過ごしていく――、
これこそ、患者の賢い読書術、患者学だと思います。
もちろん、ガンとは油断を突いて増殖を図る魔病です。
ですから、本書の「20のパワーの知恵」をただ丸暗記するのではなく、
風邪を引いたかナ、体が冷えるナと思ったら『温和力』の項目を紐解いてみる――、
あっ、ステーキやチーズを食べ過ぎたなと思ったら、『正食力』の項目を読む――。
自分流に工夫して読みたいと思った項目を開いて、忘れていたことを思い出し、体に優しい養生法を続けていくことが、「元気で長生き」を掴む秘訣だと思います。「継続は力なり」「継続は宝なり」です。
ちなみに、オンラインBOOK通販でも高評してくれた読者もおられました。
「本書はガンと付き合う20の知恵で構成されている。
どれもが10年延命中の著者が自身の心と体で獲得した貴重な知恵だけに心に響き説得力がある。
項目が独立しているので、どこからでも読めるのがいい。
体験者ならではの辛抱強く賢い患者学に共感した」と。
僕は「ガンを切らずに延命」できた数奇な体験について何冊か本を書いてきました。
もちろん、僕の考え方に批判的、懐疑的な感想を持つことは自由です。
「手術で局部を切り取る、もしくは抗ガン剤で叩かなければガンは治るはずがない」
「法律で公認された西洋医学の治療を受けるのが常識だ」
「えーっ? 非科学的な漢方のパワーで、ほんとうに“ガンが治った”?・・・それは疑問だナア」という人もおられるでしょう。
それについても、少し答えておきましょう。
医師たちは、すぐにガンが「治った」とか「完治した」いう話をしたがりますが、僕は「切らずに延命できた」という患者体験を本で書いているだけです。
ガンと長く付き合ってきた患者ならお分かりでしょうが、とてもとても軽々しく「私はガンが治った、完治した」などとは口にできません。
誰しもが、いつ再発・転移するかと不安に怯えながら過ごしているからです。
はっきりいって、ガンはただの「切り傷」や「タンコブ」とは違います。
いわば、体全体を侵食していく手強い魔病=「突発性の老化病」です。
ですから、「ガンとうまく折り合って、賢く、患者自身が治療設計、人生設計を組み立てていく!」・・・、このガン患者学、ガン和戦学の知恵が、僕が何度も書いている「ガンいのち学」のポイントなのです。
ただ「西洋医学が絶対だ」いや「東洋医学も優れている」と、まるで他人事のように、医業者と同じような論争に巻き込まれていると、患者はトンでもない結果に泣くことになりかねません。
とくに、長寿難病時代には“他人任せ”や“他人恨み”で解決は図れません。
いまガンは「治す」「治る」という言葉が通用しないほど治療の限界が見えてきました。
病気は「治す」から「治(おさ)める」と概念を変えた方がよい・・・とは、たしか、帯津医師との対談集の中で作家の五木寛之さんが述べられた名言です。
「長寿難病を治める知恵」が、漢方力にはたくさん詰まっているのではないか?
それが拙著でまとめた「漢方力20の知恵」だと思ってください。
もちろん、医師でも治療師でもありませんから、僕の考え方を強制などいたしません。
最後のいのちの選択力は、あなた自身の自由意志です。
みなさん、賢く、上手に、いのちを掴んでいきましょう。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]