《第23号》マクロビオティック「おせち料理」はどうですか?

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皆さんのお宅でも「手作りヘルシーおせち」に挑戦してみてはどうでしょうか?

古来、日本には”ハレ”(晴れ)と”ケ(褻)”という考え方があります。

ハレ(晴れ)は正月や祭りなどの「非日常」生活、ケは普段の「日常」生活の意味で、食事でも正月のおせち料理などを”ハレ”の料理といって、マクロビオティックをやっている仲間でも、あまり、片意地張らずに、ときには正月くらいは「ハレの料理を食べようや」・・・などといいます。

わが家では、昆布とシイタケ出汁に玄米餅をいれた雑煮はもちろん、有機の食材で黒豆煮、栗きんとん、きんぴら、蓮根煮里芋の煮ころがしなどをつくります。

・里芋、数の子は、子沢山、子孫繁栄の意味。

・れんこんは、穴があいているので「将来を見通す」意味

・昆布巻きの昆布は「よろこぶ」という語呂合わせがよく、

・黒豆は、まめまめしく良まめに暮らす=つまり、元気に暮らす意味。

・きんぴらは、ごぼうのように強く、丈夫にという意味。

・栗きんとんは、金運を招く、繁盛、繁栄の意味・・・。

一年間の豊かな実り、家族・子孫繁栄など「いのちの有り難さ」に感謝を込めて祝うのが「おせち料理」=ハレの料理ですから、小田原のかまぼこやゴマメ、数の子なども少々入れてお重に詰めて祝います。

さて、僕の友人たちは、それぞれにマクロビオティック「おせち料理」を考案して楽しんでいますから、その一部を紹介しておきましょう。

前にも紹介した岩手・一関で食生活アドバイザーの鈴木美感子さんから教わった一品です。

●稗のテリーヌ ~

①稗を柔らかめに炊く。

②緑の物(インゲン、青菜、グリンピースなど)

赤の物(人参、パプリカ、など)、黄の物(コーン、パプリカなど)

など色とりどりの野菜を5ミリ角に切り、ボイルしておく。

③①が冷めないうちに②と塩・こしょうを加え、型に入れて冷やす。

④冷えて固まったらスライスして盛り付け、粉海苔を ぱらりとふる。

(*テリーヌのベースに粉海苔を混ぜたり、すりゴマを混ぜたり、入れる具も大きくしたり細かくしたり、様々工夫ができるので、毎年違うテリーヌになります)

また、今発売中の刊誌「むすび」2008年12月号には、ベストセラー「マクロビオティック料理事始め―「これだけは伝えたい基本10か条」の著者で、正食協会・クッキングスクール校長の岡田昭子さんが、「新春を祝う味わい豊かなおせち料理」を披露しています。

参考にすれば、本格的なマクロビオティックおせち料理に挑戦できます。

以下が、美味しくてヘルシーな岡田式のレシピの一覧です。

●桜沢先生命名の「おめでとう」で、体内リフレッシュ

「おめでとう」*玄米の小豆粥のこと

●さつまいもとりんごのやさしい甘み

「きんとん茶巾しぼり」

●色とりどりの野菜で華やかに

「祝煮しめ」

●炒めるひと手間で、いつもより深い味わいに

「焼きなます」

●伝統の昆布巻を、角松風に見立てて

「ごぼう昆布巻」

●高野と人参の彩りで、おめでたい雰囲気を

「高野(こうや)サンド」*高野豆腐のサンドイッチのこと

●ほのかな甘みが子どもにも人気

「ココナッツ団子」

ぜひ、「むすび」誌のカラー特集を読んで参考にしてほしいのですが、

この中から、「祝煮しめ」の材料と作り方を紹介させていただきます。

●色とりどりの野菜で華やかに 「祝煮しめ」

≪材料≫

ごぼう・・・80g   こんにゃく・・・1丁

大根・・・10センチ        だし汁・・・3カップ

人参・・・1本         塩・しょうゆ・・・各少々

れんこん・・・100g     きぬさや・・・15枚

≪作り方≫

  • 1・ごぼうは斜め薄切り、大根、人参は8mm厚さの花形に切る。れんこんは花形に皮をむき3mm厚さに切る。
  • 2・こんにゃくは塩をふってもみ、水で洗って裏表に細かく切り込みを入れ、塩でゆでて2cmの角切りにする
  • 3・鍋を温めて油をさし、ごぼうを炒める。

ごぼうのあく気が抜けたら、れんこん・大根・人参を炒めて蒸し煮する。

湯気が十分出てきたらだし汁を張って柔らかく炊き、塩・醤油で味を調え、きぬさやを散らす関西の方は岡田昭子(正食クッキングスクール校長)さんの料理教室が、大阪の正食協会で開催されていますので、興味の湧いて来た人は問い合わせて見てください。

http://www.macrobiotic.gr.jp/

料理教室にいけない方は、岡田昭子さんの著書

「マクロビオティック料理事始め」を購入して参考にしましょう。

料理の作り方も、考え方も初心者に分かりやすく解説されています。