《第20号》季刊誌「いのちの手帖」は”心のマッサージ・マガジン“です

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僕たちのスローヘルス研究会ではB6版・140ページほどの携帯版・会員雑誌を出しています。「いのちの手帖」発刊の趣旨は、毎号、表紙裏の口絵でメッセージを送っていますが、キャッチフレーズは“心のマッサージ・マガジン”です。

なぜ、発刊を思い立ったかといいますと、本来、病院の姿が「患者の癒しの家」であるべきですが、現状はかなりかけ離れていると痛感したからです。

さらに、この10年間、ガンと付き合って来て、とても気になることがありました。

世間のガン情報の傾向を眺めておりますと、大半が「コレを読めば治る!」とするものと、いや「治らない=まやかしだ!」

とするものの、両極端のメディアが氾濫しているのですね。

日本では、年間32万人がガンで亡くなる、いや、300万人以上の人たちが、なんとか工夫を重ねて延命・養生しているにもかかわらず、大半の情報が医師サイド、病院サイド、行政サイド、薬業者サイド、そして治療師サイドからしか発信されていない――、多くの患者が一方通行式の情報に振り回されている――、これはおかしいぞ!と思ったわけです。

“ガン難民”“長寿難病社会”といわれる時代に、肝心の患者や家族のサイドに立ったメディアが皆無に等しいというのはどうしたことか?

もちろん、何人かの賢明な担ガン者ジャーナリストたちから、「ガン患者学」という新しい視点が提起され、患者主体の治療への提案がなされるようになりましたが、商売の採算が合わないからでしょうか?

それを扱うメディアが、あまりにも少ないのが現実なのです。

というわけで、小さくてもよいから患者本位の雑誌を作ろう!

患者と家族が腹のそこから処世観を表現できる「いのちの広場」を作ろう!――これが発刊に踏み切った理由です。

いま発売中の最新号「いのちの手帖」第5号も、そうそうたる作家の先生や患者の皆さんからの身・魂・心に響く珠玉のエッセイが満載されていますので、患者の皆さんや家族の皆さんはぜひ読んでいただきたいと思っております。

◆《特集1》 闘病記 わたしは「弱いときに強い」

・「1日に終わり1日に新しく始まる」――

骨髄移植の生存率は30%でした!   花井陽光

・「骨折もまた楽し」――

心の楽しさは回復を促進させる      鮫島純子

・腰痛を抱えて四十五年、還暦をすぎても

「腰痛十戒」を厳守しています      山 了吉

◆《特集2》 作家に学ぶ! 長寿人生をどう生きるか

・「人生これからですよ」―― 野上弥生子&

布川角左衛門の“長寿の教え” 塩澤実信

・「一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ」――

宮沢賢治と食物連鎖     野口存彌

・「年齢を重ねても飽きず挫けず」――

邱永漢・長寿誕生日スピーチ集あれこれ    岡田雄次

・「人生を余りに重く見るな」――

日本のマーク・トゥエーン・佐々木邦の明るさ   岩居保久志

・「偉くならなくともよいが立派に生きよ」――

尾崎士郎のいさぎよさ 都築久義

・「祈りのうちにいること、感謝のうちにいること」――

牧師作家・沖野岩三郎   浜野重治

◆《特集3》 偽食から正食へ!「食は運命を変える」

・「健康と平和」――正食による“いのちの改革”が起こっている  岡田定三

・自然治癒力を邪魔するのは「おいしいもの」と「甘いもの」   山村慎一郎

・台所から見つめる「いのち」   鈴木美感子

・「好きなことを好きなだけやって、

そしてすべての人に愛される」  山口徹平

・食料自給率は東京1%大阪2%、いのちを守る

「新・地産地消ネット」とは?  花井陽光

●巻頭言  「いのち」の語らい     帯津良一

●特別寄稿 金言名句

84歳「ジーンズは若さのシンボル」  邱永漢

●特別寄稿

細心の注意をはらいながら       三木 卓

●一挙35ページ・ガン切らずに延命10年!

ちょっと「パッションな話」         関根 進

とくに、10月放送のNHK「ラジオ深夜便」に登場して話題となった、自ら担ガン者でありながら、“ガン難民コーディネーター”を実践されている翻訳家の藤野邦夫さんの大特集レポートが評判になっています。

●最前線医学情報  一挙22ページ大特集! 藤野邦夫

あなたは「ガンの痛み」に耐えられるか?

~イザというときに知っておくべき鎮痛療法と緩和ケアの新知識~