《第11回》言葉は力なり――8月に台湾の「天仙液・患者大会」に行ってきました

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「台湾東海岸の花蓮という観光地の奥に太魯閤(タロコ)という渓流避暑地がありますので行きましょう」と知人のKさんに誘われて、東京の熱暑を後にして真夏の台湾で、なんと、涼しい思いをしてきました。

ただし、一日だけ、漢方複合薬「天仙液」を愛用している患者のアジア大会が台北の台湾民主紀念館(旧・中正紀念堂)で開かれまして、日本からはホリスティック医学の権威で、僕の主治医である帯津良一先生も特別講師で講演されるというので、僕も出席してきました。

(主催・中日飛達連合(集団)有限公司、台湾天仙液有限公司)

天仙液の「患者大会」といえば、僕がガンにかかった10年前に北京の人民大会堂で開かれたときのことを思い出してしまいました。

あれから10年、色々なガン治療法を組み合わせて幸運にも「ガンを切らず」に元気に生き延び、とくに天仙液が食道ガンに合ったのか、僕の虚性の体質に合ったのか?

10年欠かさず飲んできたわけですから、場所は北京と台北で違いこそすれ、よくここまで生き延びてこられたものだと感慨もひとしおでした。

また、前日には『2008年、天仙液国際研討会』というカンファレンスが台北のシェラトンホテルで開かれ、この漢方複合薬の薬理、薬効、毒理等に関する臨床・非臨床試験の結果が、王萬波(台湾)、頼基銘(台湾)、施祖栄(香港)、帯津良一(日本)、NARIN(タイ)など各国の博士、医師から報告されたのですが、僕の出席した大会は「患者向け」のものでしたから、帯津良一医師、許達夫医師(脳神経外科専門医)、孫苓獻医師(珠海振国腫瘍科)が分かりやすく、中国医学と西洋医学を統合するガン治療の展望について講演され、僕も『ガン延命10年』の患者として挨拶をしました。

先ほど書きましたように、10年前の天仙液の「患者国際大会」のときのことを懐かしく思い出しながら、いかに「天仙液や帯津医師の漢方せんじ薬」に助けられたかということだけでなく、さらに多くの患者が各国から集まって、お互いに励まし合うことがいかに勇気を与えてくれたか・・・

ということについて話させてもらいました。

とくに、薬だけではなく、自らの勇気を奮い立たせる「言葉」を互いに交わしたり、そのキーワードを処世訓として自分のものにすることが、必ずガン再発防止の「良薬」になるものだという話もしました。

というのは、10年前、患者大会では主催者サイドが、参加患者に「抗癌勇士」という標語を書いたタスキを渡してみんなを励ましてくれたのですが、今度は「守護癌友 関懐生命」というハッピを着せてくれましたので、「いままで10年は“抗癌勇士”と言う言葉を心に刻んでがんばってきましたが、今日からは“守護癌友 関懐生命”という言葉を心のタスキとして長生きしていきたいと思います」と、みなさんにお話して来ました。

(注・関懐生命とはライフケアといった意味)

「いい言葉」を持つことは患者にとって本当に薬に勝る効果を表すものなのです。

僕の後に特別講演をされた許達夫医師は、自らも大腸ガン(フェーズIII)の患者さんですが、中国医学と西洋医学の自然統合療法で4年間延命されている方です。

このときもガンの専門的な分析のほかに、やはり自分の心を鼓舞する金言を何人かの人生の師が残している「貴人善語」として披露しておられました。

「薬補不如食補 食補不如功補」

(薬は食事に及ばない、さらに食事は気功に及ばない)、「死は使い古した服のようなものだ。安らかに生きよ」などが、許医師の延命力を支えるいのちの金言だそうです。

ちなみに「死はつかいふるした・・・」の貴人善語はチベット密教のダライラマの言葉だそうです。

まさに「言葉は力なり、いのちの源泉なり」なのですね。

ちなみに「言葉は力なり」という養生秘伝を教えてくれたのは、ガンは心身両面、人間丸ごとで見なければいけないとする帯津先生ですが、これだけ長寿と難病が混在する時代になれば、心身を鼓舞してくれる言葉を一つ、二つと、患者が持つことが大切だなあ・・・

と台北の「患者大会」に参加して改めて思ったわけです。

僕はこのサイトで「週刊いのちの手帖WEB版」の前には、HIQという人気サイトで、日刊「気がつけば あなたもガン」というエッセイ連載を続けてきました。

講演の後、気功を教える帯津先生