宮崎 ますみ

【経歴】

  • 1984年クラリオンガールに選ばれる 2005年乳がんを温存手術や免疫療法、代替療法で克服。 現在はヒプノウーマン代表として、多くの女性の手助けを行っている。

【資格・認定】

  • ヒプノウーマン代表・認定ヒプノセラピスト
  • ホリスティックワーク認定ヒプノセラピスト
  • 日本ホリスティック医学協会 専門会員
  • 宮崎ますみオフィシャルウェッブサイト

10月26日(月)、かつてお付き合いをさせて頂いてご縁がありました、ヒプノセラピストの資格を持ち、女優であります宮崎ますみさんを訪ねました。自身、乳がんを克服したきっかけを通して、同じ病で苦しむ方や多くの女性の手助けを行っております。そこで、ヒプノセラピー(潜在意識療法)についてお話を伺い、実際に私も体験して参りました。

大屋:

本日、お忙しいなか、貴重なお時間を頂きまして、ありがとうございます。髪形をショートヘアにした宮崎さんは、一段と輝いていて女神のように見えますね(笑)まず、私自身、ヒプノセラピーについてきちんと把握できていなくて、今回、体験をして教えて頂きたいと思っております。まず、早速ですが、馴染みのないヒプノセラピーですが、どのようなセラピーでしょうか?

宮崎

通常のカウンセリングはクライアントの話を聞いて正しい方向に導きく手助けをします。
ヒプノセラピーは、催眠を通して、潜在意識・無意識に働きかける治療方法です。 潜在意識とは、自分自身で気づいていない才能、感情、記憶を指します。もしかすると、無意識の中にある心の傷がブレーキをかけているのかもしれません。
ことにより、心を解放していく方法です。これにより正直な思いに対し鈍感になり本当の自分を生き難くしていた根っこの部分からの深い理解と許し、解放が起こります。

また、ヒプノセラピーによって効果が期待されるものは以下となります。

  • 対人関係の改善(親子関係、夫婦関係、職場での人間関係)
  • 習慣や癖の改善(食に関する問題、あがり症、消費癖、依存症
  • 心身の悩みの解消(うつ、不眠症、不安、恐れ、パニック、無気力)
  • 心身の悩みの解消(うつ、不眠症、不安、恐れ、パニック、無気力)
  • 自己啓発(性格や自己イメージの改善、自己開発と発見、活動力回復)
  • 能力開発(芸術、スポーツ、コミュニケーション、潜在能力、創造力)
  • 自己コントロール(ストレスの軽減と対処、痛みのコントロール)
  • 自己探求(人生の目的、人生の方向性、抱える問題の意味を探る)

癒されていくことによって、本当の自分の声に耳を傾け、自分が何を求め、何を選択し、何を決断し、どのように歩んでいけばいいのか、などが明確になっていきます。このように本来の自分に気づいてあげることは、自分自身への深い癒しに繋がります。

大屋:

本当の自分の声に耳を傾ける、自分が何を求めているのかのいわゆる自分自身の「自問自答」はなかなか難しいところですが、セラピストの助けによって、無意識の深いところで自分の心の奥との交流によって、顕在意識下にある現実の問題の根源へとアクセスすることによって、心が解放され、病となる原因などがさぐれるということでしょうね。後ほど私も体験してみたいと思います。

ところで、このヒプノセラピーの資格を取得しようと思ったきっかけはなんでしょうか?

宮崎

実は25歳の時、アメリカでヒプノセラピーを体験したことがありました。体験を通して、その後の私の人生に大きな影響を与えられ、ルドルフ・シュタイナーの人智学や、心理学、精神世界に興味を抱ました。

さらに自己探求を深め、結婚を機にアメリカ渡り、アメリカ生活のなかで「インナーチャイルド」「アダルトチルドレン」に興味を持ちました。そして、インドヨガに目覚め、「クリヤヨガ」の伝授を受け日々瞑想を持続しています。

実は、2005年に乳がんを患いました。日本に帰国して、2年間様々な乳がんの治療方法を実践して克服しました。乳がんの克服を体験したきっかけで、病にも目的があり、人の内奥は自ら健全な状態へ戻す大いなる治癒力が備われていることを知り、それとかかわる心と身体と魂のバランスがとても重要であり、ヒプノセラピーを本格的に学ぶことになりました。

がんを克服した体験から、ヒプノセラピーが人生をより豊かに創造的に生きる手がかりになると確信し、同じ病気を抱えている方だけではなく、より多くの方々に自らを愛し、すべてを愛し、自己の本質としっかりと繋がりながら、より豊かで美しい人生を送って頂けるよう、少しでも力になりたいという思いで、「ヒプノウーマン」を立ち上げました。

大屋:

乳がん克服の体験をきっかけに、ヒプノセラピーの資格を取得したと同時に「ヒプノウーマン」を設立して、その「ヒプノウーマン」の主な活動を教えて頂けますでしょうか。

宮崎

「ヒプノウーマン」は今年3月に立ち上げた組織です。
(ヒプノセラピーホームページはこちらをクリックしてください)

人間の内には誰しも「インナーマザー」が存在します。聖母、女神、無償の愛。いつも私たちの声に耳を傾けてくれて、時には厳しく、いつもそばで見守り、ケアーすることを忘れません。もしこの与えられた人生が、自分を磨くためにあるとするならば、言いかえれば、大いなる自己の輝きを取り戻すためにあるとするならば、もっと積極的に自分を愛し、自分を労り、自分を慰め、自分を褒めてあげること、つまり自分自身に取り組んでいくことは、人生をより豊かなものにしていけるはずです。私は、多くの方にそのことに気付いてもらいたい、ただそれだけの強い思いで前へ前へと歩を進めたいと願い立ち上げました。

現在主な活動は、乳がんからの克服、病と心とライフスタイル、女性の心と身体、美と健康、ヒプノセラピー、母と子の絆づくり、出産と子育て、スピリチュアル体験、リラクセーションをテーマとして、講演活動や、セラピーを行っております。

大屋:

人々に身体と心の美と健康を応援するワークショップですね。「美と健康」を追及するのは、女性だけの特権ではなく、高齢化社会を迎える人々が元気で長生きする基本でもありますよね。

それでは今日お伺いしました目的であります、ヒプノセラピーを体験することです。

私自身の話になりますが、実は最近耳鳴や、頭痛、不眠に加え、生理不順、ひどい生理痛に見舞われ、身体の不調がなかなか調整できないで悩んでおります。

耳鳴、頭痛の原因は、2005年年末頃に突然、左耳に「突発性難聴」が発症しました。年明け早々の2006年1月11日から紹介を受けた、当時板橋にある東京警察病院に一週間入院治療と精密検査を受けました。診断の結果「聴神経腫瘍」と病名を告げられて、東京大学付属病院の脳神経外科へと紹介を受けました。

東大病院の主治医の先生から、聴力がまた若干保っているので、体力あるうちに手術を受けるようにと勧められました。しかし、術後の後遺症などを考慮し、セカンドオピニオン、サードオピニオンを経て、周囲の方々のアドバイスも加わり、最終的に身体にメスを入れない結論を出しました。

その後、漢方や、食事療法など自己流のライフスタイルで体調管理をし、現在でも、体調に気を配りながら暮らしています。

ところで、最近加齢が原因(笑)であるかどうかは・・・体調の不具合調整が難しくなってきて、仕事で通訳をしていますが、聴力を人一倍使う私にはちょっと負担となっています。また、プライベートの出来ごとからくる精神的なつらさも加わり、なんとなくネガティブになってしまうところがあります。

宮崎

それではヒプノセラピーを開始してみましょう・・・まず、私の目をみて、右手の人差指を私の掌に力を入れて押してください。
※その後の私は、宮崎さんの催眠によって無意識の深い自分との会話から、今現在自分の問題の根源とのアクセスができ、自分本来の声に導かれて行く・・・

大屋:

催眠状態から、通常の私に戻った瞬間、身体が宙に浮いているような、とても軽い感じを受けました。また、治療の途中、お腹から子宮あたりまで強い「気(エネルギーというのでしょうか)」の流れを感じ、時々、お腹がグーグー鳴っていたような気もしました。

その「気」が、皮膚の毛穴から出ていて、また光のように光っているものが身体に入って、ものすごく身体が温かくなってきました。気持のいい「気」が腹部から身体の頭からつま先へ伝わっていくような不思議な感じでした。

宮崎

ご自身の治癒力のスイッチが働きはじめ、身体を治そうとしてくれているサインではないでしょうか。潜在意識と身体は密接に繋がっていますからね。それが顕著に出ます。個人差にもよりますが、乳がんや、子宮頚がんの方を例にしますと、治療中に患部に震動を感じるという方もいらっしゃいます。

大屋:

これが本当の心の癒しといえるでしょうね。セラピーを受ける際の身体の変化と、終了後の癒されているリラックス感は、本当に体験してみないと分からないですね。

催眠に対する誤解から、なかなかこのセラピーを受ける勇気がでない方もいらっしゃるかもしれないが、お話により一度体験してみるといいですね。

社会の変化に伴い、男女におかれる環境によるストレスも複雑化になりつつ現状のなか、心身の美と健康を維持するため、このヒプノセラピーによって自分を愛せる、自分に優しくできる心身の健康を取り戻して、元気長生きして頂きたいものですね。

本日は、貴重なお時間を頂きまして、ありがとうございました。