[vc_row][vc_column width=”2/3″][ultimate_heading main_heading=”【資 格】” alignment=”left” spacer=”line_only” spacer_position=”middle” line_height=”1″ line_color=”#81d742″ main_heading_font_family=”font_family:Noto Sans|font_call:Noto+Sans” sub_heading_font_family=”font_family:Noto Sans|font_call:Noto+Sans”]
- 群馬県立前橋高等学校 昭和33年3月卒業
- 東京大学医学部 昭和39年3月卒業
- 東京大学医学部大学院 昭和44年3月終了
- 北京中医薬大学継続教育東京校 平成13年3月卒業
- 医学博士
- 日本脳神経外科学会 脳神経外科専門
- 国際中医師A級資格
[/ultimate_heading][/vc_column][vc_column width=”1/3″][vc_single_image image=”9544″ img_size=”full” alignment=”center”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][ultimate_heading main_heading=”【経 略】” alignment=”left” spacer=”line_only” spacer_position=”middle” line_height=”1″ line_color=”#81d742″]
- 横須賀米国海軍病院でインターン 昭和39年3月~昭和40年3月
- 東京大学医学部脳神経外科入局 昭和40年4月
- ドイツ連邦共和国ケルン市 マックス・プランク脳研究所 昭和48年9月~昭和51年5月
- 獨協医科大学脳神経外科助教授 昭和51年5月~平成2年3月
- 栃木県立がんセンター脳神経外科医長 平成2年4月~平成9年9月
- 矢板南病院院長 平成9年10月~平成15年3月
- 北京中医薬大学附属東直門病院 平成15年12月~平成16年12月
- 新潟県十日町上村病院、内科医師 平成17年1月~同年12月
[/ultimate_heading][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][ultimate_spacer height=”30″][ult_animation_block animation=”bounceInRight” animation_duration=”3″ animation_delay=”0″ animation_iteration_count=”1″][vc_column_text]新井五行堂医院は、漢方治療を求めている方々、西洋医学の治療に満足しいない方々のお役に立ちたいという新井紀元院長の理念の元で設立した漢方専門クリニックです。
新井院長先生の話によりますと、漢方では症状があれば必ず何らかの対策がありますし、症状が無くとも『未病を防ぐ』という考え方もあります。40年間西洋医学での診療にたずさわり、西洋医学では治せない病気を沢山診てきました。8年前より中医(中国漢方)の学校で学び、西洋医学では効果的な治療法の無い病気を、漢方が治すのを見聞きしてきました。両分野の私の経験により、病気を西洋医学と漢方の両面から見てどちらの治療が優れているか助言できます。
今回、新井院長先生に健康、養生から、病気の治療や予防などに関する、漢方の役割について、お話を伺って参りました。[/vc_column_text][/ult_animation_block][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_row_inner][vc_column_inner width=”2/3″][vc_column_text]
閑静な住宅街の中にある貴院は、とても落ち着いて静かな院内で、病院の雰囲気ではなく、アットホームなくつろぎの空間ですね。
当院は、自然環境に近づけるため、床は桐むく張りに、壁は珪藻土塗りにしました。桐の床は暖かく冬でも裸足で歩け、くつろいで頂けます。また、院内はバリアフリー構造となっているので、車椅子での受診も可能です。[/vc_column_text][/vc_column_inner][vc_column_inner width=”1/3″][vc_single_image image=”10961″ img_size=”full” alignment=”center”][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_column_text]
受診者に優しい病院ですね。こちらの病院をスタートしたのはいつ頃ですか?また、漢方療法を取り入れようと思ったきっかけについて、お聞かせください。
8年前の2006年6月に病院を開業しました。もともと私は脳神経外科医をしていたのですが、昔ある日、左大腿骨骨折と腰椎圧迫骨折という大きな怪我を受けました。怪我と言ったら、よく皆さんから交通事故ですかと聞かれますが、まぁ、交通事故の一種とも言えるかもしれませんが(笑)…実は、乗馬による落馬が原因でした。
脳神経外科医は長時間同じ姿勢で手術をすることが多いので、怪我をした後、長時間の手術がつらくなりました。そこで外科医以外の世界に転身しようと考え始め、以前から興味があった漢方に着目し、漢方を教える学校に入学しました。[/vc_column_text][vc_row_inner][vc_column_inner width=”2/3″][vc_column_text]
そのような経緯があったのですね。先生はその漢方の勉強をしながら、体によいとされる漢方の併用、例えば日々の食事の中にも漢方を取り入れたりなど、つまり予後とか、予防のために漢方を取り入れていらっしゃいますでしょうか。
一般に、漢方で体の健康を維持するには、薬膳や気功などいくつかの分野があります。ただ、私自身はあまりそういうもので健康維持を考えません。なぜならば、漢方の本場の中国で皆さん長生きしているかというと、まわりにいる知り合いの中国の方々をみていると、そうでもありません。もちろん、近代医学との関わりも非常に大きいですけど。私は健康維持のためとして、危険なものを食べない工夫をしたほうがいいと考えています。
私たちが毎日食べている物には多種の添加物や、加工物などが入っていて、その中には体にとって毒というようなものが入っています。それらのものは、時々食べるだけでは問題ないですけど、長く食べ続ける、あるいはいろいろと組み合わせをして摂取すると、体に害がでるかもしれません。そのため、自然な物を取入れるように心がけてほしいですね。[/vc_column_text][/vc_column_inner][vc_column_inner width=”1/3″][vc_single_image image=”10963″ img_size=”full” alignment=”center”][vc_single_image image=”10964″ img_size=”full” alignment=”center”][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner][vc_column_text]自然のものと言えば、例えば、野菜なら化学薬品を使っていないもの、魚なら養殖の場合は、抗生物質などを与えたりする可能性もあので、なるべく人の手にかからない自然なものが一番良いのですけれど、現代ではなかなかそれも難しくできない所もあります。そこで、できるだけ危険分散という食べ方が良いと思います。つまり、いろんな物を食べる、一つの物を食べ続けないという工夫をします。そして、あまり危険な物に手を出さず、体に悪影響を与える可能性のあるものを避けた方が良いですね。例えば、何等かの添加物のある出来合いの加工食品とか、遺伝子組換えの食材の使用を避けるとか、自然で新鮮な物を食べるようにしましょう。
また、飲食関連業者ではコストダウンをはかるため、人工的に操作されている食材や安全性の低い食材を使用しています。若干高価でも安全で、品質の高いものを選んでほしいですね。(放射線が怖いからといって放射線検査で安全とされた福島産の食べ物を拒否し、残留農薬いっぱいで化学薬品漬けの外国産の安い食べ物を選んでいるとしたら無知蒙昧もいいところです。私くらいの年齢になりますと少々の放射線など影響ありませんので怖くありません。)[/vc_column_text][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner width=”2/3″][vc_column_text]
なるほど。危険分散型の飲食習慣と、人の手を加えない自然なものがベストですね。ただ、現代社会ではなかなかそれを実行するのは難しいところもあるので、どうしても加工食品で間に合わせたり、偏食になったりする傾向の中、食生活の乱れや、運動不足などによる生活習慣病に罹っている患者さんも増えています。その生活習慣病の改善、または予防のため、漢方を取り入れる改善法についてお伺いしたいのですが。
生活習慣病は、生活習慣によって生じる病気ですから、まずは生活習慣を変えるしか方法がないのです。食べ物に気を付けることと、運動をすることが最も大切です。
昔から、季節の物、旬の物を食べなさい、また冷たいものは体を冷やすので撮りすぎないようにと言われています。また、貝原益軒の養生訓にも書かれているように、腹8分の飲食習慣と、四季の気候に合わせる体作りなど、できるだけ暑さ、寒さに耐えられる体作りも必要ですね。[/vc_column_text][/vc_column_inner][vc_column_inner width=”1/3″][vc_single_image image=”10965″ img_size=”full” alignment=”center”][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner][vc_column_text]また、生活習慣病と関わるコレステロールについては、数値が非常に高い場合、もちろん最終的に薬を服用することになりますが、有酸素運動をすること以外に動物性脂肪の多い食品を食べないなど、ある程度食べ物に気を付ければ改善できることがあります。ただ、人それぞれの体の吸収が違うので、同じものを食べても影響が異なります。
なお、コレステロールには、善玉と悪玉があり、悪玉コレステロールも何種類かに分かれ、善玉がすべて悪いという訳ではありません。まだよく分かっていませんが、コレステロールが少々高いほうが長生きするという説もあります。漢方の本場の中国では、むしろ少々太めのほうが長生きすると言われています。若い人や、ご年配の方は病気などに対する体の予備力を蓄えるため、少しぽっちゃりしたほうがいいでしょう。
もう一つ、漢方で出来ることと言うと、膏方(ペースト状の漢方方剤)というのがあり、中国では特に冬に備えて、秋の季節に漢方医に体質を診てもらい、自分の体に合う漢方生薬で練った膏薬を冬の間に食べるという養生法があります。つまり、漢方の効力を最大限に出させるため、生薬の性質などを生かして、漢方薬をペースト状にして個々の体質にあった漢方薬を摂り、健康を維持するということです。[/vc_column_text][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner][vc_column_text]
なるほど。数値の良い、悪いだけではなく、人それぞれの体質と、体の状況によって対処法を判断する。単に痩せればよいということでもないのですね。また、季節によって、自分の体質にあった漢方薬で健康を維持することも大切ですね。
そこで、漢方のできることから、先生にお伺いしたいのは、私自身の体験についてですが、実は、2005年に左耳が突発性難聴から聴神経腫瘍があることが分かり、それが原因で治療後の現在も耳鳴りなどの後遺症が残っております。このような病気については、漢方による治療、または予防と言うのはいかがでしょか?
そのような病気の漢方の予防法というのはありませんが、脳神経に罹った病気に対して、漢方的な治療法はあります。
突発性難聴については、もちろん西洋医学的な治療が先行しますが、漢方の煎じ薬を併用することも可能です。顔面神経麻痺には、針灸治療がよいですね。中国では神経疾患の治療に針灸を用いる治療が多いようです。当院は漢方投薬治療がメインですので、針灸をご希望の方には、針灸の専門医を紹介しています。
また聴神経腫瘍から突発性難聴を引起こしたとすると、聴神経が腫瘍によって障害を受けたと考えられます。腫瘍への対応も症状と大きさによって、手術で取るか、様子をみるか判断することになります。あまり大きくならないものもありますが、ある程度の所までいったら、手術を決断することになるかと思います。[/vc_column_text][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner width=”2/3″][vc_column_text]当院は漢方によるがん治療も行っております。その腫瘍の性質がイボの仲間のようなものでしたら、イボを取る漢方薬もあります。いずれにしても漢方による治療は可能です。
聴神経腫瘍の場合は、症状がでてから診断されることになるので、腫瘍がすでにある程度大きなものになっているケースが多いようです。従って、突発性難聴から聴神経腫瘍だと言われている時は、腫瘍がまだ小さい可能性があり、聴力がまだあるうちは、聴力を温存しながら腫瘍だけをとる手術をします。腫瘍が大きいものでしたら、その影響で顔が曲がる顔面神経麻痺、耳鳴り、難聴、めまいなどの症状がでます。あまりほっておくと、命とりになる危険もあります。腫瘍の大きさによって、どうすべきかを判断することが大切です。
また、聴神経腫瘍は良性の場合がほとんどで、転移はしません。しかし手術で取り残した部分からの再発というのはあります。神経にコブのできやすい病気もあります。コブは聴神経だけではなく、ひどい場合は、体中の神経のいたるところにコブができます。
一度ダメージを受けた聴神経は漢方の力で聴力を回復することは難しいですが、漢方の力で腫瘍を小さくさせるか少なくとも成長を抑えることができれば、病状の悪化をコントロールすることができます。[/vc_column_text][/vc_column_inner][vc_column_inner width=”1/3″][vc_single_image image=”10966″ img_size=”full” alignment=”center”][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner width=”2/3″][vc_column_text]
そうですか。ダメージを受けた聴神経、または聴力の回復が難しいとされるなか、治療後の聴力の維持については、予防法はありますでしょうか。
そうですね、聴力障害の予防に関しまして、若い時からハードロックのようなガンガンする激しい音楽を毎日長時間聞いていると、年をとるにつれ、聴力が落ちる可能性があります。ですので、騒音などがある環境を避けたほうが良いですね。また、聴力低下を回復させる方法はありませんが、言葉の聞き取りを良くする訓練法があるといいます。また、聴力が衰えることは体の老化現象の一つですので、老化を防ぐ漢方もありますよ。
老化を防ぐことですね。実は、私どもの協会は「元気で長生き」をスローガンとして、皆さんに健康、養生のための薬膳や、気功、漢方などの情報を提供しております。そこで、これからの社会の高齢化につれ、病気になりにくい体作り、または自身の自然治癒力を高めるための漢方、または方法などについて、お伺いしたのですが。
そうですね。漢方では、目、耳、腰、生殖機能の低下による頻尿などの老化症状を緩和する「八味地黄丸」、「六味丸」という漢方薬もあります。つまり、身体の機能を保つための若さを維持できれば、病気に対する抵抗力、または機能を保つことができると思います。[/vc_column_text][/vc_column_inner][vc_column_inner width=”1/3″][vc_single_image image=”10967″ img_size=”full” alignment=”center”][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner width=”2/3″][vc_column_text]
では、今後の医療について、私たちはどのように関わっていけたらよいか、ご意見をお聞かせください。
まず言える事は、今の人たちは医者に掛かり過ぎですね。特に子供に対して、くしゃみ一つですぐに病院へ連れていくことは、どうかと思います。つまり、どの程度で医者へ行くべきかの教育がしっかりできていないとも言えますね。妊娠の段階から、育児に関する教育の中で勉強すべきと思います。
[/vc_column_text][/vc_column_inner][vc_column_inner width=”1/3″][vc_single_image image=”10968″ img_size=”full” alignment=”center”][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner][vc_column_text]その次は、漢方のほうが医療費は安いのです。また、漢方で用いる原料の生薬は自然なものなので、体に優しく副作用はほとんどありません。日本で採集できない漢方生薬のとんどは外国からの輸入、特に70%は中国からの輸入に頼っているのが現状です。そのため、コストの高い生薬を含め今後日本で生薬を栽培する研究ができたら、漢方はより身近なものになると思います。
そのほか、漢方には、抗がん作用をもつ生薬もありますので、がん治療の選択のひとつとしても可能性はあります。また、漢方は特に女性の生理不順や、更年期障害にもよい効果をあげています。当院は漢方によるがん治療のほか、不妊症による漢方治療も行っております。漢方の良さはまだ知られていない部分が多くあるのは事実です。ご覧の通り、実は私のディスクに挟んでいるこれらの赤ちゃんの写真は、不妊症の治療で妊娠ができ、生まれた子供たちですよ。[/vc_column_text][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner][vc_column_inner][vc_column_text]
漢方はがん治療のほか、婦人病によいだけではなく、不妊症治療にもよいのですか。体質改善から、病気を治す、または未病を防ぐことにおいて、幅広く利用できるのですね。 本日は、お忙しい中貴重なお時間を頂きまして、ありがとうございました。[/vc_column_text][/vc_column_inner][/vc_row_inner][/vc_column][/vc_row]